お友達に「肝臓って病気になったりうまく働かなくなっても自分では気がつきにくいから、気をつけなさい!」っていわれました。
黒にんにくには肝臓の健康にとっていい効果はあるんでしょうか?
おっしゃる通り肝臓は病気になってもその異変に気づきにくい臓器です。
いつの間にか、病気が進行しているということも十分にあり得ます。
お友達のいうように気をつけなくてはいけませんよ。
やっぱりそうなんですね!
黒にんにくに肝臓の健康を守ってくれる効果があるとうれしいんですけれど?
わかりました!
それでは今回は、黒にんにくの肝臓への効果についてご紹介します!
結論からいうと
黒にんにくは実験や研究により肝臓に対する効果があると発表されています。
それでは詳しく解説していきます。
- 肝臓の働きや病気についてわかる
- 黒にんにくの肝臓への効果についてわかる
黒にんにくの肝臓への効果を知りたい人は、ぜひ最後までご覧ください!
肝臓の働きと病気について
肝臓は内臓の中でもとくに大きくて重い臓器です。
1キロから1.5キロ位の重さがあり、さまざまな働きをしてくれる大切な臓器なんですよ。
それじゃあなおさら健康には気をつけたいですね。
そうなんです!
まずは肝臓の働きからご紹介します。
肝臓の働きにはつぎのようなものがあります。
- 栄養の合成と貯蔵
- 胆汁をつくる
- デトックス作用
- 免疫機能
それぞれの働きについてご紹介します。
栄養の合成と貯蔵
(引用元|もりかわ内科クリニック)
肝臓は「脂質」「タンパク質」「糖質」の代謝を行い、体に必要な栄養を合成または貯蔵します。
胆汁をつくる
肝臓には胆汁をつくる働きがあります。
胆汁って何でしょうか?
胆汁とは脂肪を乳化させて体に消化しやすくする成分です。
デトックス作用
肝臓にはデトックス作用もあります。
デトックス作用っていうと体の毒素を出すみたいなかんじですよね?
はい!
肝臓のデトックス作用とはつぎのようなものを無害なものに変化させる作用です。
- アルコール
- アンモニア
- 薬物
という事は、肝臓が働くなくなったら、こんなのがずっと体の中にのこってしまうっていうことですよね!
とても大切な臓器なんですね。
免疫機能
肝臓の免疫機能とは、免疫細胞が異物や毒物を処理してくれる機能のことです。
それじゃあ、大切にしないといけませんね。
そのとおりです!
また、肝臓は非常に再生能力が高い臓器です。
肝臓の7割がなくなっても半年で元の大きさまで再生する力があるといわれています。
すごいですね!
な〜んだ!それじゃあちょっと位病気になってもまた再生してくれるから大丈夫じゃないですか!
いいえ!
肝臓は再生能力はすごく高いですが、長期間にわたり炎症等が続くと、肝臓の機能がうまく働かなくなってしまいます。
さまざまな機能をもっているため、肝臓が正常に働かなくなると体のさまざまな部分に悪い影響が出てしまうんですよ
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肝臓にはつぎのような病気があります。
- 肝硬変
- 上顔
- 脂肪肝
- 肝炎
また、肝臓の調子が悪いときにはつぎのような症状が出ます。
- 黄疸
- 疲労倦怠感
- 手のひらが赤い
- 尿の色が濃い
- 皮膚のかゆみ
- 体臭や口臭
- むくみ
沈だまの臓器だからそういうところで気がつかないと、症状がどんどん進行してしまうんですね。
黒にんにくの肝臓に対する効果
それではつぎに黒にんにくの肝臓に対する効果についてご紹介していきます。
黒にんにくの肝臓に対する効果についてはつぎのような実験が行われて「保護作用がある」ということがわかりました。
その実験とはつぎのようなものです。
対象者 | 30歳以上70歳未満の健康な40人 |
---|---|
実験方法 |
40人を20人ずつにわけ、20人には黒にんにくの入ったものを1日2カプセル飲んでもらう。 べつの20人には黒にんにくが入っていないものをおなじように飲んでもらう。 |
検査時期 | 6週間後と12週間後 |
検査方法 | 採血による血液検査 |
検査結果 | AST、ALT、LD、γ-GTP、LAPの数値が改善 |
なるほど!
「AST」「ALT」「LD」「γ-GTP」「LAP」というのは肝臓が健康かどうかがわかる数値なんですね?
はい!
そして、5つの数値全てにおいて、黒にんにくのカプセルを飲んでいた方が改善されていることがわかりました。
この40人は自分が「黒にんにく入りのカプセルを飲んでいるか?」「入っていない方のカプセルを飲んでいるか?」ということはわからないんですよね?
もちろんです。
自分が黒にんにく入りのカプセルを飲んでるという意識があると、体が勝手に反応して改善してしまうことがあるので(プラシーボ効果)
たしかに「病は気から」っていいますもんね。
それでちゃんと黒にんにくを飲んでいた20人が肝臓の調子がよくなったなんて凄いですね!
ところで「AST」「ALT」「LD」「γ-GTP」「LAP」は健康診断書で見たことがある気がするんですが何を示しているんですか?
それでは、それぞれご紹介していきます。
ASTとALTの変化
「AST」「ALT」の実験結果は、つぎのようになりました。
それぞれの基準値は、つぎのとおりです。
AST・・・7~38
ALT・・・4~44
検査項目 | グループ | 実験前 | 6週間後 | 12週間後 |
---|---|---|---|---|
AST | 黒にんにくなし | 19.89 ±5.50 | 21.78 ±8.47 | 22.50 ±10.24 |
黒にんにく入り | 19.40 ±5.94 | 20.87 ±6.46 | 18.73 ±4.86 | |
ALT | 黒にんにくなし | 21.94 ±18.12 | 25.11 ±25.59 | 26.72 ±26.38 |
黒にんにく入り | 19.87 ±13.11 | 19.93 ±11.41 | 17.13 ±7.41 |
※単位は「IU/L」です
AST・・・アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼの略で、肝臓、心臓の筋肉、骨格筋に多くふくまれています。
ALT・・・アラニンアミノトランスフェラーゼの略で、数値が高いと肝炎、肝硬変、脂肪肝などの可能性があります。
どちらも肝細胞が壊れたときにもれ出る酵素です。
つまり、この2つの酵素が検出されるばあい、肝細胞は壊れているっていうことですか?
そのとおりです!
ASTやALTが検出される量によって、肝臓に病気が発生していることがわかります。
つまり黒にんにくを食べたことによって、肝細胞の破壊が減ったっていうことですね!
それはすごい!
LDの変化
「LD」は乳酸脱水素酵素のことです。
肝臓、心臓、肺、筋肉、腎臓、赤血球などさまざまな組織に存在しています。
これらの組織が壊れることでLDは血液の中にもれ出してきます。
体中のあらゆる組織にふくまれているので、LDの数値が低くなったしたとしても直接肝臓の健康状態が改善されたとはいいきれません。
実験の結果は、つぎのとおりです。
基準値は115~245です。
検査項目 | グループ | 実験前 | 6週間後 | 12週間後 |
---|---|---|---|---|
LD | 黒にんにくなし | 167.33 ±26.20 | 166.94 ±21.62 | 169.89 ±29.37 |
黒にんにく入り | 170.80 ± 24.05 | 169.60 ± 24.14 | 167.53 ±24.54 |
γ-GTPの変化
「γ-GTP」はγグルタミルトランスペプチダーゼの略です。
タンパク質を分解する酵素です。
肝臓の解毒作用に関係しています。
肝臓や胆管の細胞が壊れると血液の中にもれ出してきます。
お酒の飲み過ぎで肝臓の調子が悪いと数値が高くなります。
基準値は男性が80以下で女性は30以下です。
実験の結果は、つぎのようになりました。
検査項目 | グループ | 実験前 | 6週間後 | 12週間後 |
---|---|---|---|---|
γ-GTP | 黒にんにくなし | 23.56 ±10.02 | 25.72 ±13.68 | 25.11 ±13.98 |
黒にんにく入り | 28.93 ±18.01 | 29.40 ±20.14 | 28.80 ±19.78 |
※単位は「IU/L」です
黒にんにくが入ってないカプセルを飲んだ方は6週間後も12週間後も実験前よりも数値が上がっていますね!
黒にんにく入りを飲んだ方は、12週間後にわずかですが数値が下がっています。
LAP
「LAP」はロイシンアミノペプチノーゼの略です。
タンパク質を分解する酵素です。
肝臓、腎臓、腸、胆汁などにふくまれています。
肝臓の病気で胆道が詰まってしまうと胆汁の流れが妨げられてしまいます。
すると胆汁が血液の中に逆流するのでLAPが高くなります。
LAPの基準値は80~160です。
実験の結果は、つぎのようになりました。
検査項目 | グループ | 実験前 | 6週間後 | 12週間後 |
---|---|---|---|---|
LAP | 黒にんにくなし | 52.72 ±7.62 | 53.33 ±8.74 | 53.44 ±10.72 |
黒にんにく入り | 50.73 ±8.66 | 50.80 ±9.80 | 50.60 ±9.18 |
※単位は「IU/L」です
少しの差ですが黒にんにくが入ってない方は数値がわずかに増えていますが、黒にんにく入りを飲んだ方は下がっていますね。
今回のような肝臓を保護する作用は、S-アリルシステインのような黒にんにくにふくまれる硫黄化合物の働きであると考えられています。
黒にんにくにふくまれる「S-アリルシステイン」の効果
ご紹介した実験のほかにも黒にんにくの肝臓に対する効果が発表されています。
熟成ニンニクやその成分を、マウスに摂取させることで肝臓を保護する効果が発揮されるという事がわかっています。
「S-アリルシステイン」のもつ抗酸化作用により感染症を緩和させたり肝機能障害を引き起こす「酸化LDL」の発生を抑えるなどの効果も発表されています。
また、酸化LDLは動脈硬化を進行させる原因とも考えられています。
(参考元|糖尿病ネットワーク)
それが、黒にんにくにふくまれる「S-アリルシステイン」で抑えられるんですね!
すごいじゃないですか!
まとめ!
今回は黒にんにくの肝臓への効果についてご紹介いたしました。
内容をまとめるとつぎのようになります。
●黒にんにくは肝臓の保護作用がある
●実験によって肝臓に関するさまざまな数値が改善されるということがわかった
●肝臓は病気が進行してもその異変に気づきにくい臓器である
●気づいたときにはかなり進行してしまっている可能性もある
●黒にんにくには肝機能障害を引き起こす酸化LDLの発生を抑える効果もある
●黒にんにくにふくまれるS-アリルシステインには肝臓にいい効果があると考えられている
いかがだったでしょうか?
肝臓の大切さと、病気の怖さがわかりました。
黒にんにくにふくまれるS-アリルシステインが肝臓の健康状態にさまざまないい影響を与えてくれるんですね。
そう考えられています。
毎日1片〜2片の黒にんにくを食べて健康で明るい毎日を暮らしていきましょう!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
今回の話があなたのお役に立てたらうれしいです(^_^)