女性ホルモンはお肌や髪に潤いを与えたり女性らしさを高めてくれるホルモンですよね?
はい!
女性ホルモンの「エストロゲン」はおもに女性らしさに関係したホルモンです。
もう1つの「プロゲステロン」というホルモンもあります。
そのホルモンは妊娠をしやすくしたり妊娠の状態を保つ働きがあります。
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それじゃあ、黒にんにくには女性ホルモンを増やしてくれる効果はあるんですか?
大豆には女性ホルモンとおなじような成分をつくり出す効果があるんですよね?
よくご存知ですね!
豆乳や納豆など…大豆はエクオールという女性ホルモンにちかい働きをする成分をつくり出します。
ただしこのエクオールをつくり出すことができるのは日本人の女性の半分です。
半分の女性は大豆を食べてもエクオールをつくることはできないんですよ。
(参考元|大塚製薬)
それでは、今回は黒にんにくの効果と女性ホルモンの関係についてご紹介します。
結論からいうと
「黒にんにくを食べることで女性ホルモンを増やせる」「バランスを整えられる」というたしかな発表はありません。
ただし、女性ホルモンの1つであるエストロゲンとおなじような効果を体に与える事がわかっています。
まず最初にお断りしておかないといけない事があります。
黒にんにくの効果に、プロゲステロンの効果(妊娠をしやすくしたり妊娠の状態を維持する)に関係するものは見つかりませんでした。
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そこで今回はおもに黒にんにくと女性ホルモンの中の「エストロゲン」との関係にスポットをあててご紹介します。
※このページでは、女性ホルモン=エストロゲンと考えてください
それでは詳しく解説していきます。
- 女性ホルモンの働きについてわかる
- 女性ホルモンの分泌が減る原因がわかる
- 黒にんにくの女性ホルモンに対する効果がわかる
黒にんにくの女性ホルモンへの効果について知りたい人は、ぜひ最後までご覧ください!
女性ホルモンとは?
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女性ホルモンは「女性らしさ」に大きく関わる女性にとって大切なホルモンです。
「女性ホルモンの分泌が衰えた」もしくは「分泌されなくなった」ばあいの影響をご紹介していきます
女性ホルモン(エストロゲン)の働き
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とくに女性ホルモンにはいくつかの働きがあります。
- 生理周期を保つ
- 肌や髪にみずみずしい艶を与える
- コレステロール値を下げる
- 骨をつよく保つ
- 筋肉量を保つ
- 自律神経のバランスを保つ
こんなにたくさんの働きがあるんですね!
これだけたくさんのことをやってくれている女性ホルモンが、ちゃんと分泌されなくなったら大変じゃないですか!
はい!
つぎに女性ホルモンの分泌が減る原因とその影響についてご紹介します。
女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減る原因とその影響
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女性は平均的に50歳前後で卵巣の機能がおわり生理が止まります(閉経)
閉経の5年前から5年後がいわゆる更年期障害という時期です。
つまり40代頃から女性は女性ホルモンの変化によって体だけでなく心も大きな変化をかんじるようになります。
それは女性ホルモンの分泌が徐々に減り、やがてなくなるからです。
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また、加齢だけではなくさまざまな要因で女性ホルモンが減ってしまうこともあります。
女性ホルモンの分泌が減る原因にはつぎのようなものがあります。
女性ホルモンのバランスが崩れる原因にはつぎのようなものがあります。
- 加齢
- ストレス
- 喫煙
- 睡眠不足
- 運動不足
- 食生活の乱れ
そして女性ホルモンが減少するとつぎのような影響が出ます。
- 肌や髪のみずみずしさや弾力がなくなる
- 骨が弱くなる
- 血管の弾力がなくなる
- 自律神経のバランスが崩れる
とくに血管の弾力がなくなると、血管内にプラークというものが付着して血管が詰まりやすくなります。
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これを動脈硬化といいます。
体にとって大切な場所の血管が詰まってしまうと脳梗塞や心筋梗塞などの重大な病気を引き起こしてしまうんです。
怖いですね…
また、血管の弾力がなくなることで血圧を下げることができなくなり高血圧になります。
また、自律神経のバランスが保てなくなると更年期障害でよく聞く「イライラしてしまう」ということになります。
やっぱりたくさんの影響があるんですね。
「イライラしやすくなるだけかな…」ってかんたんに考えていました。
このような特徴のある女性ホルモンですが、黒にんにくの効果にはどのような関係があるんでしょうか?
つぎで詳しくご紹介いたします。
黒にんにくの効果と女性ホルモンとの関係
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それでは、黒にんにくの効果と女性ホルモンとの関係についてご紹介していきます。
黒にんにくには、女性ホルモンと似た効果がいくつかあります。
また、女性ホルモンを減少させる原因を抑制する効果ももっています。
黒にんにくの持つ女性ホルモンと似た効果
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黒にんにくの持つ女性ホルモンと似た効果とは何でしょうか?
それはつぎのようなものです。
- うるおいとハリのある肌や髪にする
- 血管の弾力を保つ
- イライラを抑える
たしかに、女性ホルモンと似ていますね!
詳しく教えていただけませんか?
わかりました。
順番にご紹介していきます。
うるおいとハリのある肌や髪にする
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黒にんにくには、「S-アリルシステイン」「ポリフェノール」という、抗酸化作用がある成分が2つも入っています。
このS-アリルシステインとポリフェノールという2つの成分は、にんにくから黒にんにくに変化する間に大きく増加する成分です。
S-アリルシステイン | 16mg | 1mg |
---|---|---|
総ポリフェノール | 215mg | 34mg |
抗酸化作用とは体の老化を促進する活性酸素を除去する働きのことです。
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この高い抗酸化作用により、潤いとハリのある肌や髪を保ってくれます。
これはべつに女性ホルモンが減って肌の調子が悪くなった時以外でも発揮してくれるんですよね?
もちろんです!
抗酸化作用と女性ホルモンの働きとはちがいますから。
女性ホルモンの分泌とは関係なく潤いとハリのある肌、髪を保ってくれます。
また、黒にんにくには「プロリン」という成分もふくまれています。
この成分は肌などの組織を構成する「コラーゲン」の原料になる成分です。
肌に潤いをもたらす天然保湿成分といわれています。
(参考元|大正製薬)
血管の弾力を保つ
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s-アリルシステインとポリフェノールの抗酸化作用は、目に見える肌や髪だけでなく、血管の若さも保ってくれます。
血管の弾力を保ち、動脈硬化を抑えてくれます。
プラークの付着を防ぐので血管が詰まりにくくなり脳梗塞や心筋梗塞などの怖い病気も防いでくれます。
高血圧も防いでくれるんですか?
黒にんにくには血圧を下げる効果もありますよ。
それについてはべつのページでご紹介してるのでご覧ください。
また、S-アリルシステインにはつぎのような効果もあります。
- 血管内の悪玉コレステロールを減らす
- 血液をサラサラにする
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これらの効果により、女性ホルモンを体の隅々に届けることができるようになります。
ちゃんと分泌されるだけじゃダメなんですね…
そうなんです。
分泌された女性ホルモンは血液によって体中のさまざまな器官へ運ばれます。
運ばれてきた女性ホルモンは、体のさまざまな場所にある「レセプター(受容体)」にはまることでその器官に対して働くことができるんです。
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つまり、S-アリルシステインやポリフェノールが血管を若く保ち血液の流れをよくすることで、分泌された女性ホルモンが体の隅々まで行き渡らせるというわけです。
女性ホルモンとおなじような働きをするだけでなく、女性ホルモン自体が体中に行き渡るようにしてくれるんですね!
イライラを抑える
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女性ホルモンには、自律神経のバランスを保ち心を安定させる効果があるとご紹介しました。
黒にんにくには「トリプトファン」という成分がふくまれています。
このトリプトファンにはつぎの2つの効果があります。
- 「セロトニン」の分泌
- 不眠の改善
トリプトファンはストレスや緊張をかんじるとセロトニンという脳内物質を分泌します。
このセロトニンは気持ちを落ちつかせてストレスを減らす効果があります。
なるほど!
女性ホルモンの「自律神経のバランスを保ってイライラを抑える働き」と似ていますね。
黒にんにくの女性ホルモン減少を抑える効果
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黒にんにくは「女性ホルモンが減少する原因」を抑制します。
その結果、女性ホルモンの分泌を安定させることができます。
既にご紹介しましたが、女性ホルモンの分泌がすくなくなる原因にはつぎのようなものがあります。
- 加齢
- ストレス
- 喫煙
- 睡眠不足
- 運動不足
- 食生活の乱れ
この中のどれを抑えてくれるんですか?
黒にんにくが女性ホルモンの減少を抑える効果とはつぎのようなものです。
- ストレスを抑える
- 不眠を改善する
すでにご紹介しましたが、黒にんにくにはトリプトファンという成分がふくまれています。
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ストレスや緊張をかんじるとセロトニンを分泌してストレスを減らしてくれます。

また、この効果により、ストレスが原因で起こる不眠の改善にもつながります。
つまりストレスを減らして心を安定させることによりストレスだけでなく睡眠もしっかり取れるようになるんです。
その結果、女性ホルモンが安定して分泌されるようになります。
女性ホルモンは視床下部で女性ホルモンの分泌する指示が出ると、その指示が下垂体に伝わり、それが卵巣に伝わることで分泌されます。
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しかし、ストレスを受けると視床下部に刺激が伝わります。
すると、下垂体そして卵巣への命令に支障をきたして、安定して女性ホルモンを分泌することができなくなってしまいます。
睡眠不足もおなじく女性ホルモンの分泌を減らしバランスを崩す原因のひとつです。
なるほど!
こんなに黒にんにくと女性ホルモンの効果が似ているのにはビックリしました。
ちょっと不思議ですね!
まとめ!

今回は黒にんにくと女性ホルモンの関係についてご紹介いたしました。
内容をまとめるとつぎのようになります。
- 今生理周期を保つ
- 肌や髪にみずみずしい艶を与える
- コレステロール値を下げる
- 骨をつよく保つ
- 筋肉量を保つ
- 自律神経のバランスを保つ
- 加齢
- ストレス
- 喫煙
- 運動不足
- 食生活の乱れ
- 肌や髪のみずみずしさや弾力がなくなる
- 骨が弱くなる
- 血管の弾力がなくなる
- 自律神経のバランスが崩れる
- うるおいとハリのある肌や髪にする
- 血管の弾力を保つ
- イライラを抑える
- ストレスを抑える
- 不眠を改善する
いかがだったでしょうか?
最初「黒にんにくには女性ホルモンを増やす効果がない」って聞いて、正直がっかりしました。
でも、たくさんのおなじような効果があってよかったです!
そのうえ、女性ホルモンを減少させるストレスや睡眠不足をおさえてくれるんですね!
はい!
閉経により女性ホルモンの分泌がなくなってしまった女性にはおすすめの食品ですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
今回の話があなたのお役に立てたらうれしいです(^_^)